「ぽん太のタヌキ日記」93 疥癬(かいせん)タヌキの運命は?!
みなさん、こんにちは! タヌキの”ぽん太”です!
「ぽんたのタヌキ日記」 93
疥癬(かいせん)タヌキの運命は?!
先日朝、戸田市道満グリーンパーク近くの荒川土手で、疥癬症※のタヌキと出会いました。毛艶が悪く毛が抜け始めていて、衰弱し動作も緩慢で、ノラネコ用に置かれたキャットフードを食べに出て来ていました。疥癬症にかかるとエサがとれなくなり、免疫力も落ちる為深刻な病気にかかりやすくなり、重症化し死亡するタヌキが多いといいます。浦商に出没する白幡エリアに生息するタヌキは、豊富なエサに恵まれている為か栄養状態も良く、免疫力が高いのか、過去6年間疥癬症のものが観察されたことはありません。
(写真:疥癬症のタヌキ・戸田市グリーンパーク付近にて撮影)
※疥癬症(かいせんしょう)とは:ヒゼンダニが寄生する事により起こる感染症で、皮ふが硬化し激しい痒みを伴い、衰弱しエサがとれなくなるため、数週間で死亡する事が多いタヌキには怖い病気です。ヒト(重症化しない)やイヌにも感染することがあります。疥癬症のタヌキを見かけたら、近づかないようにし絶対触らないようにしましょう。可哀そうと、エサを与えて延命させると周囲を徘徊し仲間のタヌキや、ヒトやペットにも感染を広げる心配があります。
※「ぽん太のタヌキ日記」は、校内や隣接する白幡沼周辺に生活するタヌキたちの様子をご紹介する記事です。2021~2025年と続けて子ダヌキが産まれ、毎年4~7頭のタヌキファミリーが観察されています。記事は随時更新をしています。教科「理科」から、過去の記事をご覧いただくことができます。
※校内でダヌキを見かけても近づいたり、エサをあげないようにして下さいね。