校長室より

「わかる」と「できる」が行ったり来たりする授業【校長ブログ】

11/16(水)第1限、3年2組の地学基礎では、「わかる」と「できる」が行ったり来たりする授業が行われていました。

これは、教育学的な知見から表現すると、「認知プロセスの内化と外化が相互補完的に行われている授業」です。

生徒は、太陽系を構成する惑星の大きさについて、教科書や先生の説明を基にして、自分で数値を導き出したり、プリントに図で表現したりしていきます。これは、「わかる」を頭の中に作っていくプロセス、つまり「認知プロセスの内化」です。

続いて、先生や友人と一緒に、導き出した数値や図が正しいかどうかを確認していきます。この時、自分の考えを相手に筋道立ててわかりやすく説明できなければ、自分の伝えたい内容を相手に理解してもらえません。また、相手の説明を整理して理解できなければ、正しい数値や図として表現できません。このような学び合いでは、自分の考え(認知)をわかりやすく表現する「認知プロセスの外化」の質が問われます。きちんと説明できてこそ、「わかったつもり」から、本当に「できる」状態へと進化するのです。

このように、この授業では、認知プロセスの内化と外化がお互いを補うように交互に行われていました。

【写真】1枚目:まずは自力で解く(認知プロセスの内化)、2枚目:教科書を見ながら友人と確認する(認知プロセスの外化)、3枚目:先生とも確認しながらプリントを修正する(認知プロセスの外化+内化)、4枚目:クラス全体でシェアする(認知プロセスの外化→内化)